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山納 康*; 小林 信一*; 松川 誠
Proceedings of 20th International Symposium on Discharges and Electrical Insulation in Vacuum, p.419 - 422, 2002/07
核融合研究では、大型超伝導コイルの保護回路に適用可能な大電流スイッティング技術が必要不可欠である。真空遮断器はその有力な候補の一つであるが、電極部のコンタクタ温度が最大通電電流値の制限要因となっており、これをいかに抑制するかが大電流化の鍵である。本論文は、異なるクロムと銅の成分比を持つ材料を電極に採用した場合や、ヒートパイプの有無による温度上昇の違いなどについてのモックアップ試験結果をまとめたものである。試験により明らかになった主なものは、(1)コンタクタの接触抵抗はクロム銅比及び面圧により変化する,(2)通電電流によっても接触抵抗は非線形に変化するが、モックアップでは2kA程度で飽和が見られる,(3)電極ロッドの熱伝達率の違いがコンタクタの最高温度に影響する、などである。